関ヶ原(司馬遼太郎・著)の感想

関ヶ原(司馬遼太郎・著)の感想あーりーの読書日記関ヶ原〈上〉 (新潮文庫) 関ヶ原〈中〉 (新潮文庫) 関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)

関ヶ原の戦いを描いた歴史小説です。ただケンカに勝てば天下が取れるわけではありませんよね。天下を取るとはどういうことか。それがよくわかる物語です。

関ヶ原の戦いは、戦国時代の集大成です。100年以上におよんだ乱世の最終決戦です。見どころは、二重三重に張り巡らされた権謀術数。裏の裏を読みあう心理戦です。

 

関ヶ原の戦いは日本の歴史を決めた重要な合戦です。短期決戦で、わずか半日で終わりました。小説では、関ヶ原の戦いの数年前から合戦に至るまでの、各武将の目論見や、勝つための駆け引きがていねいに書かれています。

この小説を読むと、いつもビリヤードを思い出します。手元の玉を突くと、あの玉にあたる。それが壁にあたって、あっちの玉が穴に落ちる。手元から繰り出した一手が、めぐりめぐって遠いところで作用するあたりがビリヤードに似ています。

 

もちろんビリヤードと関ヶ原の戦いは違います。ビリヤードであつかうのは玉ですが、関ヶ原の戦いを構成するのは人間です。しかも、一筋縄ではいかない人間ばかりです。玉と違って、それぞれの思惑を持っています。その思惑も計算に入れて、一手を繰り出さなくてはなりません。

歴史の教科書に載っている関ヶ原の戦いは、9月のとある一日のみで終わりました。でも、その何年も前から勝負は始まっていました。壮大な智謀戦が堪能できる小説です。

関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)
関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)

あーりー

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