新書太閤記(5巻) (吉川英治歴史時代文庫)の感想

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新書太閤記(五) (吉川英治歴史時代文庫)

主君から「なんじの切り取りに任す」と言われると、戦国武将は燃えますね。自分の才覚しだいで敵の領地を切り取って、自分のものにできるんですから。

 

こんなセリフが出てきます。

汝(なんじ)の伐(き)り取りにまかすと、おゆるしを賜った新領地の平定と経営にかかるほど愉快なものはありませんぞ。ここでは自分が主体となって、何事も建設できますからな。

秀吉の言葉です。

思えば、ぼくらの未来もまっさらな手つかずの新領地として目の前に広がっているんですよね。ぼくらの切り取りにまかされています。

明日がある。未来がある。切り取り次第の新領地がある。

これって素敵なことですね。奇跡です。けっして当たり前のことではありません。

これを当たり前のことだと思うと、未来という新領地の平定と経営はめんどうな重荷になるかもしれません。でも、明日があるのは当たり前ではないし、未来をかならず迎えられるという保証はどこにもありません。いつどんな形で、明日がなくなるか、わかりません。

そう考えると、切り取り次第の未来があることは、本当にしあわせですね。

 

この小説は全部で11巻あります。感想の一覧をまとめました。新書太閤記の感想(もくじ)はこちらです。

新書太閤記(五) (吉川英治歴史時代文庫)

あーりー

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あーりーと申します。のんびり、ほのぼの。

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